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なぜ残業が減らないのか?その原因と解決策を専門家である社労士が解説いたします!

2024.10.16 コラム

 

 多くの企業で「残業を減らしたい」という声が上がり続けているにもかかわらず、実際には残業が減らない現状があります。働き方改革や労働基準法の改正により、労働時間の短縮が求められる中で、なぜ残業は依然として続いているのでしょうか。残業が減らない原因と、その解決策を探ります。

 

残業が減らない原因とは? 

業務量と人員のアンバランス

残業が減らない大きな原因の一つは、業務量と人員のバランスが取れていないことです。業務が増えても、その分の人員が確保されない場合、既存の従業員に負担がかかり、残業が発生します。特に中小企業や人手不足の業界ではこの問題が深刻で、結果として残業が常態化することがあります。

 

仕事の効率化が進んでいない

業務の効率化が不十分なことも、残業が減らない要因です。非効率な仕事の進め方や、無駄な会議、システムの老朽化などが原因で、定時内に業務を完了するのが難しくなります。業務効率を上げるためには、不要な作業や会議の削減が必要です。また、AIRPAを使って単純作業を自動化することで、業務全体のスピードアップが期待できます。

 

企業文化としての「残業ありき」の働き方

日本の企業文化では、残業が「当たり前」とされる風潮が強いことも問題です。定時に退社することが「仕事ができていない」と見なされる傾向があり、社員が自主的に残業をするケースが多々見られます。また、上司が長時間働く姿を見せることで、部下もそれに倣うことが少なくありません。

 

顧客ニーズに対する対応

現代のビジネス環境では、顧客ニーズに迅速に対応することが求められるため、残業が発生しやすくなっています。特に、サービス業やBtoBでは、顧客からの問い合わせや緊急対応が定時後に発生することが多く、対応に追われるケースが多いです。

 

労働者自身の意識

多くの従業員は、長時間働くことが「頑張っている証」と捉えがちです。特に若手や中堅社員は、上司や同僚の評価を気にして自主的に残業を行うことがあります。また、タイムマネジメントスキルが不十分なため、定時内に仕事を終えられないケースも少なくありません。

 

残業を減らすための具体策

残業を減らすためには、いくつかの対策が必要です。

 

■業務の見直しと優先順位の設定:業務の無駄を洗い出し、効率化を図ることで業務時間を短縮します。無駄な会議や報告書作成を減らし、本当に必要な仕事に集中することが重要です。

 

■人員の適切な配置と業務分担:業務量が多い場合は、人員配置や業務の外注化を検討し、負担を軽減します。

 

■上司の意識改革:管理職が早く帰ることで、部下も退社しやすい環境を作ることが大切です。業務の進捗を適切に管理し、従業員が無理なく仕事を進められるようサポート体制を整えましょう。

 

■柔軟な働き方の導入:フレックスタイムやリモートワークを導入し、従業員が自分のペースで仕事を進められる環境を提供することが有効です。

 

■AIやRPAの活用AIRPAを導入することで、データ入力や定型業務といったルーチン作業を自動化し、従業員がより高度な業務に集中できる環境を整えます。これにより、作業時間を大幅に短縮し、残業削減に直接的な効果をもたらします。実際に、営業チームでは月間で約443時間の業務削減を実現した事例や、経理部門で年間24,000時間の削減が報告されています。さらに詳しい事例については、こちらのサイト(https://fce-pat.co.jp/case/)をご覧ください。

 

まとめ

 残業が減らない原因は、企業側の要因と従業員側の意識の両方にあります。効率的な業務運営と労働環境の改善により、残業削減は可能です。企業全体で働き方改革を進め、従業員が健康的で持続可能な働き方を実現できるような取り組みが求められています。

 

貴社にあった残業の減らし方を知りたい方はぜひこちらからご相談ください!

執筆者情報
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社会保険労務士法人 JOY 代表 松村真奈美
保有資格社会保険労務士
専門分野人に関する様々な悩みの解決
経歴静岡県出身。大学卒業後、専門商社や大手ウェルネス関連メーカーで勤務し、出産退職。 平成17年に社労士試験に合格。広島で大手通信企業に勤務し、新人研修、スタッフ労務管理、 採用業務などを経た後、営業部門へ異動。自社ソフト販売コンテストで全国1位を獲得。 法人営業を通じて経営者やスタッフの悩みに寄り添い、独立を決意。令和元年7月1日に まつむら社会保険労務士事務所を開設。人事や営業の経験を活かし、多くの人が活躍できる フィールドを創り、企業の成長を支えるために毎日奔走中。
一言超えられない課題は与えられない。必ず乗り越えられるからこそ課題はやってくるのだと 私は信じています。もしよろしければ、課題を超えたその先の景色を私と一緒に見てみませんか?
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